初診からワイヤー装着までの期間は?歯列矯正器具が着くまでの流れって?

  • 矯正歯科の初診からワイヤーを装着するまでにかかる期間ってどれぐらい?
  • 初診から矯正器具が着くまでどんな流れで進むの?

『矯正するぞ!』と決めて矯正歯科に行ったらすぐワイヤーが着くかというと、まあ実際のところなかなかそうはいきませんw

特に私のように口の中に問題を抱えている40代後半アラフィフ男の場合は、矯正を始める前にやらなければならないことがあって、何も問題がない人に比べてさらに時間がかかっていると思います。

この記事では、私の実体験をもとに、

  • 初診からワイヤー装着までの期間
  • ワイヤー装着までの流れ

をお話します。

なお、歯並びの状況や矯正歯科によってワイヤーを着けるまでの期間や流れは異なると推測しますので、あくまで一例として読んでいただけると幸いです。

初診からワイヤー装着までの期間は7か月

私は矯正歯科の初診(相談)からワイヤー装着までに7か月かかりました。

私はこの前いつ歯医者に行ったか思い出せないような口腔衛生意識の低いアラフィフのおっさんなので、

  • 重度の歯周病
  • 虫歯

といった問題を抱えていましたので、まずは歯周病の進行を食い止めるための歯周治療と、虫歯の治療を行う必要がありました。

関連記事 俺が重度の歯周病?!ってそもそもどんな病気だっけ?治療方法やその効果

また、仕事の都合で通院は土曜日が中心。やはり土曜日は歯医者が混んでいるので効率よく予約が取れなかったのもありますね。

歯周病や虫歯がなくて、さらに平日に通院できるような人であれば、もっともっと短い期間でワイヤー装着までたどり着けるのではないでしょうか。

初診からワイヤー装着までの流れ1:初診(相談)

初診からワイヤー装着までの最初のステップは、もちろん矯正歯科の初診(相談)です。

歯周病の治療で通っていた歯医者の紹介で行った矯正歯科へ。まあ特に紹介状が出されたり、その矯正歯科に行けば何か特典が受けられるといったことはありませんでしたがw

まずは簡単に口の中の状態をチェックしてもらい、

  • 歯並びの状態
  • 予想される治療方針
  • 予想される治療期間
  • 料金システム

の説明を受けました。所要時間はだいたい30分ぐらいだったかな…

私が特に気になっていたのは、

そもそも重度の歯周病と診断され、すでにグラグラしている前歯がある40代後半のオッサンが歯列矯正できるのか?

という点でしたが、

  • 40代・50代で矯正を始める人はたくさんいるので年齢そのものは関係ない
  • 重要なのは口の中が矯正できる状態にあるかどうか
  • 実際にその矯正歯科で矯正している40代の男性がいる
  • 子供と違って大人は矯正へのモチベーションが高く、矯正中の痛みや不便さに耐えられる精神力がある
  • ダメな歯があるから矯正できないという訳ではない。今の状態で何ができるかを考える

とのこと。

また、今後もしこの矯正歯科で治療を進める場合は、

  • 精密検査を予約
  • 具体的な矯正プランを立てるため、歯周病の治療を受けている歯科に「この歯はもう抜くしかない!」という歯を決めてもらいたい
  • いずれにしても歯周病が落ち着いてからでないと矯正を始められない

とのこと。

初診からワイヤー装着までの流れ2:精密検査

初診からワイヤー装着までの2つ目のステップは、矯正歯科での精密検査

歯周病治療を受けている歯科に書いてもらった「抜歯が必要な歯」についてのレターを携えて、先日相談した矯正歯科へ。

(歯周治療の先生は「えー?! ウチで抜歯する歯決めんのー?!」と若干の拒否反応を示していましたがw)

精密検査で行ったのは、

  • 顔全体と歯のレントゲン撮影
  • 普通のカメラで頭部(外見)撮影
  • 口の中の写真撮影
  • 歯の型どり

こんな感じだったと思います。

もちろん歯を治療するわけではないので痛くありません。

ただ、嘔吐反射(口の中に何かが入った時にオエッとなるあの症状)がキツい私。

写真撮影のために口の中にカガミを入れられた時はなんとか耐えましたが、型どりのトレーを外す時は涙を流しながらオエオエしてしまいましたw

初診からワイヤー装着までの流れ3:診断結果の説明

初診からワイヤー装着までの3つ目のステップは、診断結果の説明

精密検査から約40日後、検査結果に基づいた診断の説明を受けました。結果が出るまで結構時間がかかりましたね…

診断結果の説明では、

  • 歯並びの問題点
  • 矯正治療のゴール
  • 矯正治療の方法
  • 矯正治療に使う装置
  • 治療期間
  • 矯正中に起こる可能性のあるトラブル
  • 費用

このような内容をそれぞれ詳しく説明されました。

いや、自分の歯並びは極悪な部類、しかも歯周病で前歯がグラグラな40代後半のオッサン。

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「一般的な矯正ではダメなので、ナントカ法とかナントカ再生治療とかをしてトータル500万円ですね」

とか言われるんじゃないかと密かに心配していました。

そんな妄想をよそに、実際に提案された治療プランは無理がない最もリーズナブルな矯正方法に感じられました。

▼以下は提案されたプランのビフォー&アフターのイメージ。

※なおこの動画は、矯正歯科から提案された治療プランの内容を基に私自身が制作したものです。私が治療を受けている矯正歯科から提供されてものではありません。

関連記事 歯列矯正はどの歯を抜く?歯周病でダメな歯がある人の場合は?

そして矯正を始める前に、

  • 歯周病の治療
  • 虫歯の治療
  • 抜歯

これらを済ませるようにとのこと。

初診からワイヤー装着までの流れ4:他の矯正歯科に相談

あなたが歯の矯正治療をはじめるまでに、相談に行かれた歯科医院数を教えてください

1ヶ所:68.9%
2~3ヶ所:27.8%
4~5ヶ所:2.6%
6ヶ所以上:1.3%

ひらの矯正歯科ブログ

初診からワイヤー装着までの4つ目のステップは他の矯正歯科への相談

上のアンケート結果は、横浜にあるひらの矯正歯科のブログで「あるインターネット調査会社が2017年夏に行った」調査の結果として紹介されていたものです。

(残念ながらこのアンケートそのものは見つけられませんでした)

意外ですが、複数の歯科に相談せず1件目で治療を始めた人が7割もいます。

歯並びの矯正はお金も時間もかかります。また「抜歯か非抜歯か?」など医院によって治療方法に違いも…

SNS上で矯正している人の発言を見ると、矯正を始めるまで4~5件の矯正歯科でカウンセリングを受けたという人もいますね。

だからこの7割という数字は本当に以外でした。

「ならオマエはいくつの矯正歯科に相談に行ったんだよ?」

という声が聞こえてきそうですが、実は私も1件だけですw

  • 1件目に行った矯正歯科の治療プランがとてもリーズナブルに思えた
  • 精密検査~診断に時間がかかるしお金も数万円かかる
  • 単純にめんどくさいw

私の場合は、1件目のプランに割と納得感があったし、先生も、私の素人丸出しの質問に対してその意図を汲んで端的に答えてくれたので、お任せしようと思えたんですよね。

また、これは後から知ったんですがw、その先生が日本矯正歯科学会の臨床指導医*に認定されていたので、知識や技術を信頼できるかなと。

* 臨床指導医:学会が認めた認定医約2,700人のうち、さらに高い基準を満たした約360人の医師

あとは、複数の医院をまわる気力が無かったw

初診からワイヤー装着までの流れ5:歯周病治療

初診からワイヤー装着までの5つ目のステップは歯周病治療

私は重度の歯周病と診断されていたため、矯正を始める前に歯周病を治療する必要がありました。

関連記事 俺が重度の歯周病?!ってそもそもどんな病気だっけ?治療方法やその効果

もし、歯周病に感染していた場合は矯正治療を行う1~3年の間に病状が進行する恐れがあります。そうなると歯の固定どころではなくなってしまい、重症化によって歯がグラグラと揺れはじめ、最終的には歯が抜け落ちてしまうリスクが高まります。せっかく歯並びを整えても、結果的に歯を失ってしまったのでは意味がありません。そのため、歯周病があれば矯正治療に入るまでにすべて治療を済ませておく必要があります。

東京国際クリニック

もちろん歯周病にかかっていない人が矯正を始める場合、このステップは必要ありませんね。

初診からワイヤー装着までの流れ6:虫歯の治療

初診からワイヤー装着までの6つ目のステップは虫歯の治療

私は前歯の重なっていて自分では見えなかった箇所の虫歯と、一度治した奥歯の虫歯再発がありましたので、矯正を始める前に治療してもらいました。

矯正前に虫歯治療

虫歯がある状態下で、矯正器具を装着することは、虫歯を進展させてしまうリスクとなります。虫歯の大きさにもよりますが、矯正器具に影響してくる箇所は、矯正治療開始前に虫歯加療されることをご推奨しております。

名古屋ステーション歯科・矯正歯科

矯正器具を付けると物理的に虫歯治療がしにくくなりますからね。

初診からワイヤー装着までの流れ7:抜歯

初診からワイヤー装着までの7つ目のステップは抜歯

私は矯正を始める前に、親知らず、虫歯で根っこだけ残っていた奥歯を含めて計8本の歯を抜きました。

関連記事 歯列矯正はどの歯を抜く?歯周病でダメな歯がある人の場合は?

関連記事 歯を抜くのは痛いの?抜歯するときやその後の痛みってどんな感じ?

ただし抜歯のタイミングは人によって違うようで、SNSでは矯正を始めてから抜歯している人も多いですね。

矯正のために抜歯をするタイミングは歯医者さんによって違います。例えば、治療前に行うこともあれば治療中(ブラケットを装着した後)に行うこともあります。ブラケットをつけた後に抜歯する理由としては、抜歯をする際に抜きやすくなる事もあるからです。

EPARK歯科

歯をワイヤーで動かしている最中であれば、矯正前よりも歯が抜けやすいということですね。

また、京都の矢野歯科医院の院長ブログによると、歯並びの状態やどの歯を抜くかによって、抜歯のタイミングが変わるとのこと。

例えば奥歯を後ろに移動させたい場合は、先に親知らずを抜いてそのスペースを作らなければならない。

また前歯のデコボコが強くて歯が移動するスペースが無い場合は、先に小臼歯(4番や5番)を抜かなければならない、といった感じでしょうか。

初診からワイヤー装着までの流れ8:ワイヤー装着

汚い画像ですいません(汗)

初診からワイヤー装着までの最後のステップはワイヤー装着

私は初診から7か月で上あご側にワイヤーが着きました。

いやー長かったですね。本当はここからが長いんですけどねw

初診からワイヤー装着までの期間と流れまとめ

私は矯正歯科の初診(相談)からワイヤー装着までに7か月かかりました。

重度の歯周病と虫歯を先に治療しなければならなかったため、健康な人に比べれば長かったのではないかと思います。

初診からワイヤー装着までの流れは以下の8ステップ。

  1. 初診(相談)
  2. 精密検査
  3. 診断結果の説明
  4. 他の矯正歯科に相談←やってない
  5. 歯周病治療
  6. 虫歯の治療
  7. 抜歯
  8. ワイヤー装着

なお、歯並びの状況や矯正歯科によってワイヤーを着けるまでの期間や流れは異なると推測しますので、あくまで一例として読んでいただけると幸いです。

以上、歯並びを矯正する際の初診からワイヤー装着までの期間と流れでした。